斎戒沐浴(水行)はいかが?
毎年、1月28日の那智山不動明王大祭では大護摩供という祈祷会を行っています。交通安全のために車番・使用者を記した木札、他にも願いごとを書いた木札を約2000本焚き上げていきます。そこには本当に様々な願いがあります。
歴史的に真言宗は祈祷を多用してきましたし、人々の願望や求める心が新しいものを生み出す原動力ですから、それを仏に求める心も理解しています。しかし、それでも何かを実現する主体は個々の心とその発露である努力にあり、最後の運とか自力でどうしようもない処を神仏に頼ると考え、祈祷を行ってきました。
ただ、それで良いのかという疑問も常にありました。宗教とは心を扱うもので、宗教者は心の専門家であるべきなのに、受動的な習慣になりうることをして良いのだろうか?もっと、人々が能動的になりうるエッセンスが必要ではないだろうか?
写真のように昨年の大祭の折、祈祷会への清めとして斎戒沐浴(水行)を行いました。心身共に引き締まる気がするのですが、これを一般の方も参加可能にしようと考えています。
1月28日8時30分に集合の後、注意事項等話させていただき、9時から開始いたします。水行前に1分程度ですが話していただく時間を設けます。何故水を浴びるのか、何を目標にするのかを話していただいたあと、7回水を浴びていただきます。すぐにお着替えの後、可能な方は午前中大祭の手伝いをお願いいたします。
危険が伴うため、地元の消防署に依頼し、救急隊員の方に待機いただいていますが、自己責任でお願いいたします。血圧が160を超える方・妊婦の方はお断りをしております。
ご希望の方は、ご連絡ください。
この斎戒沐浴(水行)によって、受けられた方が目標に向かって邁進できる何事にも揺るがない心を手にしていただければ、これ以上ない幸いに思います。 合掌